前回操作方法と基本周りは少し触ったので、次は簡単なネットワーク
GUIで見てみる。(EOL)
まずは初期化されているSRX100のf-0/0/1-7とPCをつなげる。
そしてDHCPでIPを取得すると192.168.1.0/24が割り当てられる。
SRX100はデフォルトで192.168.1.1/24のIPアドレスを持っている。
まず最初にGUIを確認するため、Webでhttp://192.168.1.1
にアクセスしてみる。
私の場合は先にパスワードをCUIで設定していたのでこのような画面になりました。
このまま進めていくとトップ画面に…
Flashが2019/12/31でEOLになり、今コレを書いてる(2021/01/12-2:58)3時間前程の0:00に
ブロックされるようになりましたとさ。なので通常の方法では二度と見ることはできないので
諦めてCUIに戻ります。
初期設定
工場初期状態から開始する。
rootパスワードの設定をしないとコミットできないので注意。
% cli
> configure
# load factory-default
# set system root-authentication plain-text-password
New password: <pass>
Retype new password: <pass>
# commit
コミット完了したらコンフィグを確認する。
コンフィグCLIモードでshowするにはrun
を使う。
※ciscoでいうdo
# run show configuration
~省略~
余計なものがいっぱいありそうなので削除していく
というかほぼ消すのでdeleteで全て消してroot-authenticationやれば良い気がする。
# delete system services //コンソールケーブルなのでTelnetやSSHも消す。
# delete system autoinstallation
# delete system name-server
# delete system license
# delete interfaces
# delete vlans
# delete security
削除したらコミットチェックしてコミット
# show | compare
# commit check
configuration check succeeds
# commit
自分の環境ではコンフィグがスッキリしました。
system {
root-authentication {
encrypted-password "**************"; ## SECRET-DATA
}
syslog {
archive size 100k files 3;
user * {
any emergency;
}
file messages {
any critical;
authorization info;
}
file interactive-commands {
interactive-commands error;
}
}
max-configurations-on-flash 5;
max-configuration-rollbacks 5;
}
protocols {
stp;
}
ネットワーク設定(スタティックルート)
純粋なスタティックルート
YamahaとJuniperそれぞれに相手側のネットワークをスタティックルートとして登録する。
宛先ネットワーク宛の再帰的ルーティングとして登録する。
まずは同一ネットワーク上で疎通ができるように設定を行う。
ホスト | IPアドレス | サブネットマスク | デフォルトゲートウェイ |
---|---|---|---|
PC-A | 192.168.1.1 | 255.255.255.0 | 192.168.1.254 |
Juniper SRX100 fe-0/0/0 | 192.168.1.254 | 255.255.255.0 | – |
Juniper SRX100 fe-0/0/1 | 192.168.10.1 | 255.255.255.252 | – |
Yamaha RTX1200 lan1 | 192.168.2.254 | 255.255.255.0 | – |
Yamaha RTX1200 lan2 | 192.168.10.2 | 255.255.255.252 | – |
PC-B | 192.168.2.1 | 255.255.255.0 | 192.168.2.254 |
IPアドレスの設定
まずは上の表の設定を入れていく
Yamahaの設定は省きます。
# set interfaces fe-0/0/0 unit 0 family inet address 192.168.1.254/24
# set interfaces fe-0/0/1 unit 0 family inet address 192.168.10.1/30
# commit|compare
# commit check
# commit
コミットが完了した後、PC、YamahaもIPアドレスの設定を行い、
まずはそれぞれが疎通できるかpingを試す。
が、しかし。いくらやってもpingで疎通できない。。。
JuniperとPC-A, JuniperとYamahaどちらもだめ。
ここでハマり時間が経過する。。。
ようやく原因らしきものを見つけ、試してみる。
# set security forwarding-options family mpls mode packet-based
# commit
# run show security flow status
Flow forwarding mode:
Inet forwarding mode: packet based
Inet6 forwarding mode: drop
MPLS forwarding mode: packet based
ISO forwarding mode: drop
Flow trace status
Flow tracing status: off
Flow session distribution
Distribution mode: RR-based
最初の状態ではflow basedになっている。
SRXの動作モードについて
SRXはファイアウォール製品であるため、デフォルトでflow basedになっている。
動作モードには2種類ある。
- Flow-based forwarding
- Packet-based forwarding
Firewallとして利用したい場合はFlow-based、ルータとして利用したい場合はPacket-basedというように使い分ける。
Packet-basedモードで動作する場合、ファイアウォールに関する機能は使えないため、
NATやステートフルインスペクション等が利用できなくなる。
代わりにRouterとしてMPLSなどが利用できるようになる。
スタティックルートの設定
今回は純粋にスタティックルートを追加するだけなので、
何も難しいことはなく、一文追加するだけ。
宛先である192.168.2.0/24
宛はYamahaの192.168.10.2
に送信する。
# set routing-options static route 192.168.2.0/24 next-hop 192.168.10.2
# commit
PC間でpingしてみる。
PC-A(Windows)→PC-B(kali)
PC-B(kali)→PC-A(Windows)
以上のように通信することができた。
次は動的ルーティングも試す予定です。
コンフィグ
system {
root-authentication {
encrypted-password "*****************"; ## SECRET-DATA
}
syslog {
archive size 100k files 3;
user * {
any emergency;
}
file messages {
any critical;
authorization info;
}
file interactive-commands {
interactive-commands error;
}
}
max-configurations-on-flash 5;
max-configuration-rollbacks 5;
}
interfaces {
fe-0/0/0 {
unit 0 {
family inet {
address 192.168.1.254/24;
}
}
}
fe-0/0/1 {
unit 0 {
family inet {
address 192.168.10.1/30;
}
}
}
}
routing-options {
static {
route 192.168.2.0/24 next-hop 192.168.10.2;
}
}
protocols {
stp;
}
security {
forwarding-options {
family {
mpls {
mode packet-based;
}
}
}
}